ナゴヤ展覧会日記、たまに遠征

展覧会の健忘録です。名古屋近郊メイン、たまに遠征します。

福田美蘭 美術って、なに?(名古屋市美術館)9/23~11/19

これまで美術館にたまに出かけていたのですが、行きっぱなしで記録に残していませんでした。

観たもの、感じたことや思ったことを忘れたくないのでブログを始めてみました。

ごくたまにしか展覧会に行かないのでそんなに更新はできませんが、自分のペースで更新したいと思っております。

 

9/23から始まった名古屋市美術館の「福田美蘭 美術って、なに?」に行ってきました!

 

ポスターのどどーんとうな重のポップなイメージが可愛いですね。

 

福田美蘭さんは、1963年生まれで今もなお活躍中です。恥ずかしながら、私も作品は数点しか今まで観たことはなかったのですが、今回は魅力がわかりやすく展示がされていました。美蘭さんビギナーにもわかりやすい!

 

私が特に面白いと思ったのは、ベラスケスの≪ラス・メニーナス≫を元にした作品、「侍女ドーニャ・マリア・アウグスティーナから見た王女マルガリータ、ドーニャ・イザベル・ベラスコ、矮人マリア・バルボラ、矮人二コラシート・ペルトゥサートと犬」(長い…!)超有名な絵画を別の角度(本当の意味で別のアングルから)で描いている作品です。絵が超絶上手すぎて、ほんとにベラスケスが描いたんじゃ?と思えるくらい。素直に「すごーい!面白い!」と思える作品です。その他にも、マネの≪草上の昼食≫やボッティチェリの≪春≫も別アングルになっていましたが、そちらも面白かったです。

 

あと、入り口から少し入ったところの「涅槃図」も好き。祖父の童画家林義雄氏が亡くなった後に描かれた作品です。祖父の童画に描かれていたキャラクターを涅槃図に構成したもので、寂しいながらも心が温かくなる作品でした。

 

≪三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛≫≪三代目佐野川市松祇園町の白人おなよ≫も思わず声が出てしまいそうでした。写楽の浮世絵が有名ですが、実際に見たのはこの顔なんだと感じました…。普通はリアル→デフォルメにすることが絵画において多いと思うのですが、デフォルメ→リアルの逆流はすごい!ほんとに、絵が上手すぎる。

 

写真OKな展示会でしたが、実物をみてもらう方が良さそうなのであえて載せませんでした。11/19までなので色んな人に実際に観てもらいたいなぁ…。

 

導線も決められていなくて、キャプションも分かりやすく、ものすごく見やすい展示でした。グッズもかわいいものが多くて、買いすぎてしまいました。

 

何と、この展示会は巡回せずに名古屋市美術館だけのようです…もったいないー!巡回すればいいのに!

 

とにかく美術に興味のない人も楽しめる展示だと思います。お時間ある方はぜひ足を運んでみてください。