ナゴヤ展覧会日記、たまに遠征

展覧会の健忘録です。名古屋近郊メイン、たまに遠征します。

中園孔二  ソウルメイト (丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)2023/6/17~2023/9/18

少し前に行った展覧会です。

 

香川県丸亀市丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に行ってきました。

台風が近づく中でしたが、お客様はちらほら。

実家が四国なので、帰省のついでに。スケジュール的に行けなさそうだったのですが、台風で名古屋に戻るのが延期になったおかげで観ることができました(^^)

 

丸亀駅すぐ近くの素敵な美術館です。車無くても行けます!

 

中園孔二さんのことは、日曜美術館のアートシーンで知りました。丸亀で活動をされていたんですね。

 

入り口はこんな感じでした。

 

中に入ると、とにかく大小様々な作品が。一気に中園孔二の世界観に吞み込まれました。

小さな作品も面白いものが多くて、一つ一つ観ていくと時間があっという間でした。

同行した従姉妹と、これが良いとかこれはどういう絵なんだろうと話しながら楽しみました。

 

気になった1枚。火事?暴動?みたいなものに巻き込まれている人、それを助けようとしている人?それをスマホで撮っている人。そして画面の全体には、笑いながらそれを見ている2人の顔のアップ。…なんだか、今の世の中を表している感じなのかなと思いました。一見ポップな感じに見えるけど、闇が含まれている作品だと思いました。(完全に私の解釈です…もしかしたら違うかもしれません)

最初、大きな人のドアップに気が付きにくいのですが、カメラを通すと分かりやすかったです。

 

こちらも不思議な絵でした。色んな表情が隠れています。中園孔二の描く顔は、とても可愛らしいものが多いです。

この絵は小さいものだったのですが、そのままコーヒーや紅茶のパッケージにしても良さそう。右上の雲人間??めちゃくちゃ気になります。なんとも言えない表情。こういうのがものすごく上手いなぁと思いました。

 

 

私が一番好きなのはこれです。雨の表現が面白い!雨の中、泉で髪の毛を洗う女性??泉の女神様なのかな?シチュエーションはとにかく謎ですが、なぜだか心がとても惹かれる作品でした。ちょうど台風の時に行ったのも関係あるのかもしれません。

 

作品はほとんど無題なので、後で作品について話す時に大変でした(^^;)

 

たった8年の画家人生で約600点の作品を残すなんて、人生は長さではなく濃さなんだと改めて感じました。やろうとしていた展覧会のスケッチなども展示されていて、どんな構想があったのかなぁと気になりました。

 

巡回しない展示会だったので、ほんと勿体ない…。もっと多くの人に知ってもらいたいです。